僕は最初に入った会社を11ヶ月で辞めました。
それから二十年以上経ちましたが、今でもその頃を思い出すことがあります。
このページにお越しのあなたは、
「会社辞めたい」
「せっかく入った会社なのに辞めたらもったいない」
「入社してすぐに会社を辞めることがこわい」
って考えてるのかも知れません。
先に僕の体験を言ってしまうと、以下の通りです。
「(次の仕事を見つける前であっても)辞めたい時に辞めて正解だった」
「困ることは何もなかった」
あなたのモヤモヤとした悩みが少しでも晴れるとうれしく思います。
会社を辞める前の苦しさ
その会社に入社した時は、希望に満ち溢れていました。
新入社員研修を受けていた時は、人事部の研修プログラムに前向きに取り組みました。
そして配属が決まり、本格的な仕事が始まりました。
次々に与えられる仕事
迫る納期
「何か分からないことや困ったことがあったら相談して」
と言われるものの、そもそも
「分からないことが分からない。。。」
意を決して先輩や上司に相談しても
「自分で考えろ!」
そして、増え続ける仕事と打ち合わせ。
「あれどうなってる?」
という上司からの恐怖の質問
慢性的な長時間残業と休日出勤。有給休暇なんてあったっけ?
休みの日にどこかへでかけても、次の日の仕事のことが気になって休んだ気がしない休日
そんな生活を半年ちょっと続けてるうちに、ついに会社に行けなくなりました。
今なら精神科医から「うつ状態」と診断されたかも知れませんが、携帯もインターネットもない時代でしたのでそんな情報はありません。
ある日、体が重くてどうしても会社に行けなくなり、恐る恐る上司に自宅から電話して
「風邪をひいた様子なので会社を休みます」
と伝えて初めて会社を休みしました。
同じ街が違った風景に見える不思議さ
上司に電話をかけて一日休めることになると、途端に頭痛や吐き気などが収まってきます。
一人じっと部屋にいるのも退屈なので、会社を休んだにもかかわらず、新宿の紀伊國屋書店まで出かけました。
大型書店ですので、平日の昼間も賑わっていたのですが、とても時間がゆっくり流れているように感じました。
(平日の昼間ってこんな世界なんだ。)
多分、土日祝日と比べたってこの街やこの本屋さんの景色は変わらなかったと思います。
違っていたのは自分自身の気持ちです。
今日は会社に行かなくても良い。
今日は仕事をしなくても良い。
そんな開放感が、この街の景色を別のものにしたのでしょう。
その日に紀伊國屋書店で偶然出会った本がこれです。
中谷彰宏さんの「あなたに起こることはすべて正しい」というタイトルの本です。
今ではamazonのkindle会員になっていれば、無料で読める本です。
一見、運が悪いことのように見える出来事があったとしても、それは幸せなゴールにたどり着くために必要な出来事だと教えてくれます。
当時の僕はこの本の題名通り、自分が会社を辞めるという行為自体も正しいと思って退職する意思を固めました。
会社に退職届け(退職願)を提出してからしたこと
- 住む家を探すこと
- 仕事を探すこと
の2つです
当時会社の寮に住んでいましたので、会社を辞めれば当然寮を出る必要があります。
僕は不動産屋で家賃が6万円のアパート(間取りは1DK)を探して、そこに住むことにしました。
仕事は就職情報誌(anやfrom-A)で探した会社の契約社員として働くこととしました。
それだけです。
契約社員としての仕事は、業務内容や拘束される時間がキッチリ決まっていた為、以前とは比べ物にならないくらいの、時間的・精神的自由が得られました。
自分の中での優先順位が、お金や正社員としての安定ではなく、時間的・精神的自由でしたので、それだけは失わないように仕事を選びました。
とても毎日が楽しい人生がスタートしました。
そして今でも忘れられないことは、自分はこれから何になろうかな?という未来に対する高揚感があったことです。
会社を辞めた時の僕の貯金は40万円⇒すぐに底をつく
新入社員の頃は仕事が忙しすぎてお金を使う暇がなかったこともあり、毎月4万円貯金していました。ですので、会社を辞めた時には40万円ぐらいのお金を持ってたと思います。
ですが、新しく住むことにしたアパートの敷金と礼金で30万円以上必要でしたので、引っ越した後の所持金は数万円でした。
毎月ギリギリの生活でしたが、精神的には充実していました。
「会社」というレールから外れてみると、レールの外の景色の方が広大だということに気づいたからです。
父親からもらった5万円が今でも忘れられない
会社を辞めることに対して、自分の両親は反対したり怒ったりしませんでした。
会社を辞めることを父に電話で伝えた時、「そういう生き方もあるよな」というのが父からの第一声でした。
母は僕が正社員という道から外れることに対してショックが大きかった様子ですが、僕の意思を尊重してくれたように思いました。
会社を辞めて1ヶ月後ぐらいのある日、東京で父と二人で飲む機会がありました。
僕も父もお酒が好きで、その日も結構飲んだと思うのですが、帰り際に父が
「ベッドぐらい買えよ」
と言って茶色の封筒に入れて渡してくれた5万円を今でも鮮明に覚えています。
当時の僕は何とか暮らせるぐらいの給料をもらっていましたが、生活に必要なものを全て買い揃えることができず、エアコンや掃除機を持っていませんでした。
両親からの無償の愛を感じて嬉しかったな。。
次の休みの日に、僕はその5万円を握りしめて早速ベッドを買いに行きました。
20年以上経った今でもとても寝心地の良いベッドとして使っています。
これから会社を辞める人へのメッセージ
・何とかなるよ
・嫌なことにたくさん時間を使うぐらいなら、自分が好きなことに目を向けた方がいいよ
・「石の上にも三年」なんて言葉は古いよ
・いい会社とか世間体って虚像だよ
・寝食忘れて自分がやりたいことを探そうよ
・やりたいことを見つけるための最善の方法は、それを一度やってみることだよ
あなたに起こることはすべて正しいから
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