窓際でたそがれているサラリーマンの僕には、畔柳さんのような勇気と行動力がありませんが、感動するエピソードがいくつかありますので、紹介します。
こんな方の参考になると思います。
- 今所属している会社での働き方に疑問がある
- 自分の人生を変えてみたい
- 第6次産業に興味がある
畔柳茂樹さん(著者)の経歴
この本の著者である畔柳さんは、早稲田大学卒業後、自動車部品メーカーで有名な「株式会社デンソー」に入社されました。
40歳で事業企画課長に就任したエリートサラリーマンですが、ハードワークの日々に疑問を持つようになって、45歳で1千万円の年収を捨てて、「ブルーベリーファームおかざき」を設立しています。
今では、年間60日の営業日数でサラリーマン時代の年収を上回るようになるとともに、サラリーマン時代には味わえなかった「自由」を手に入れています。
「最強の農起業!」の本は「営業日は年間60日で年収2000万円!」というインパクトのあるキャッチコピーで販売されています。
僕自身は著者の畔柳さんのような華やかな学歴やキャリアは何もない「たそがれサラリーマン」ですが、以下の3点に大きく共感したので、迷わずにポチッとして本を注文しました。
- メーカー勤務のサラリーマンだったこと
- 40代でサラリーマンから全く異なるキャリアを歩み始めたこと
- 人生100年時代に80歳まで働くことを考えた時に、20歳前後から80歳まで同じ会社で働き続けることに疑問を感じていること
「最強の農起業!」で印象に残ってる内容
この本では、どのようにしてブルーベリーファームを立ち上げて事業を軌道に乗せていったかというHow toが惜しげもなく紹介されています。
僕にとっては、独立や起業を志した時に考えるべきことや、働き方に対する考え方などの方が示唆に富んだ内容が多かったです。
そして、僕がこの本の中で何よりも印象に残っているのは、後半に出てくる以下の一節です。
会社に魂を売ってはいけない、誇りや自尊心を捨ててはいけない。まだあなたは十分輝ける。
畔柳茂樹著:最強の農起業!:236ページより一部転載
僕は、この一節を読んだ時に、涙が出てきました。
幼い頃から、僕は両親や祖父母や学校の先生達から、いつも褒められて育てられてきました。褒めながら育ててくれたことに対しては、とても感謝していますが、いつの間にか他者の目(≒他者からの評価)を必要以上に気にしながら、生きる習慣がついてしまったのかも知れません。
なので、「会社に入ったら、そう簡単に辞めてはいけない」とか「両親にとって自慢の息子であり続けること」という価値観に、自分が知らないうちに強烈に縛り付けられて生きてきたような気がします。
例えば、入学、就職、結婚という比較的大きな人生の選択肢に対して、僕は自分自身でしっかり決断してきたつもりでした。
ところが、それらの決断は、自分自身でした訳ではなく、誰かからの視線や評価という自分以外の価値基準によって決めてきただけではないかと思ったぐらいです。
また、「会社」では、会社の中でしか通用しないような尺度で、自分が評価を受けているにも関わらず、その評価結果に一喜一憂し、特にその結果がダメな時は「誇りや自尊心」までズタズタにされてきました。
僕はまさに、会社に魂を売りかけていました。
誇りや自尊心は、どこかに吹き飛んでいきそうです。
なので、上で紹介した一節を読んだときには、本当に涙がボロボロ溢れてきたのです。
「ああ、自分は相当無理してここまで来たんだな」
「これからの人生は自分が本当にやりたいこと、心から楽しめることをやろう」
って思いました。
まとめ
今現在、充実した人生を歩んでいる方には、この本はあまり必要ないでしょう。
ですが、僕のように40代になると、充実感が無くつまらない人生になっている方も多いのかもしれません。特に僕たちの世代は、比較的人口の多い世代ですから、常に競争社会の中で生きてきたような気がします。何らかの事情で、挫折感に苛まれている方も相当いらっしゃると思います。
そんなあなたに、この本はオススメです。
僕はこの本をこれからも何度も読み返すと思います。だって、元気が出ますから。
コメント