「あれ」「それ」で仕事を進める中高年。あなたの市場価値は小学生以下だ

キャリア
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家庭内で繰り返される「それ取って」「あれだよ、あれ」という不毛な会話。

書籍『こども言語化大全』では、こうした便利な「こそあど言葉」が子どもの言語化力を奪うと警鐘を鳴らしているが、これは家庭内だけの問題ではない。

多くの職場で、40代・50代のミドルシニアがこれと全く同じ「言語化の放棄」を行っている。

「例の件、あれどうなった?」
「適当にいい感じでまとめといて」

こうした主語も目的語も欠いた「こそあどビジネス」で部下を混乱させ、仕事をした気になっている管理職がどれほど多いことか。

人事次長として断言する。

「あうんの呼吸」や「社内限定のハイコンテクストな関係」に依存し、自らの言葉で具体的に指示も説明もできないミドルシニアに、社外での市場価値は1円もない。

社内でしか通じない言葉に甘んじているから、いざ転職しようとした時に、自分の強みすらまともに言語化できず、面接で爆死するのだ。

私が50代で年収1,800万円を勝ち取ったのは、徹底した「言語化の力」があったからだ

私が50歳を過ぎて転職し、年収1,250万円から1,800万円へと550万円の大幅な年収アップを実現できた最大の要因は、自らのキャリアと実績を「徹底的に解像度高く言語化」できたからに他ならない。

多くの40代・50代は、面接でこう語る。

「長年、営業部長として部下の育成と売上貢献に努めてきました」

 

これでは何も言っていないのと同じだ。

あなたは、例えば以下のように自分の実績を数字で語れるだろうか。

「前職では、メンバー15名の営業組織において、ボトルネックとなっていた『属人的な提案手法』を廃止。営業プロセスを5つのフェーズに分解・可視化し、各フェーズの成約率をデータ化して指導した。結果、3ヶ月で成約率を18%改善し、年間1億2,000万円の売上増を達成した」

ここまで具体的に言語化されて初めて、採用企業は「この男は自社でも再現性高く成果を出せる」と確信し、高額なオファーを出すのだ。

 

「なんとなく頑張ってきた」を「誰にでもわかる言葉」に変換する。

この「言語化力」こそが、ミドルシニアの市場価値を決定づける最強の武器である。

言語化力を鍛え直し、市場価値を跳ね上げる3つの具体策

あなたが「指示語ばかりで中身のない管理職」から脱却し、企業から熱望される超一流のリーダーへと生まれ変わるための3つのアクションを提示する。

社内ローカル言語と「こそあど言葉」を自らに禁止せよ

今日から、部下や同僚への指示、報告から「あれ」「それ」「適当に」「いい感じに」といった曖昧な言葉を一切排除せよ。

「誰が、いつまでに、何を、どの水準で、なぜやるのか(5W1H)」を常に明確にして語る訓練をせよ。

あなたの言葉が具体的になれば、部下の生産性は劇的に向上し、あなたの「マネジメント実績」として跳ね返ってくる。

自分の強みを「小学生でも理解できるレベル」に分解せよ

「長年の経験」「人脈」「調整力」といった、目に見えない抽象的な言葉に逃げるな。

「私の調整力とは、利害関係が対立するA社とB社の間に立ち、お互いの妥協点を数値で提示して合意形成する技術である」というように、自分のスキルを具体的な行動レベルにまで分解し、言語化せよ。

「計画的偶発性」を呼び込むため、言葉を外に発信せよ

どれほど優秀なスキルを持っていても、それを言葉にして外に発信しなければ、世界に存在しないのと同じだ。

職務経歴書をアップデートし、社外の勉強会やSNS、転職市場で自らの「言葉」を晒せ。あなたの言語化された実績に惹かれた企業から、思いもよらない好条件のオファー(計画的偶発性)が舞い込むはずだ。

終わりに:言葉をサボる者は、キャリアから見放される

 

「それ取って」で済ませる親の下で育った子どもの言語化力が下がるように、「あれどうなった」で済ませる管理職の下では組織が腐る。

そして何より、あなた自身の脳が退化し、市場から「使えない高給取り」としてリストラ候補に挙げられる。

耳の痛い真実だが、言葉をサボることは、思考をサボることと同義だ。

もしあなたが、40代・50代からでも年収を爆発的に引き上げ、ビジネスパーソンとして圧倒的な存在感を示したいなら、今すぐ自らの言葉を研ぎ澄ませ。

曖昧な表現を捨て、事実と数字、そして論理で自らの価値を語れ。その鋭い言語化力こそが、あなたを年収1,800万のステージへと押し上げる唯一の切符となる。

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